不具合状態を伝える方法

制作をして確認していると、必ず不具合があります。
私は、内容が伝わらない不具合報告を「お化け」と呼んでいます。

そもそも、出るかもわからないのに、「出た」「出た」と言うだけで、「どこで?」「何が?」「どうしたら?」「どうなった?」がわかりません。つまり、「お化け」と同じという訳です。

不具合も確認しないと、何事も進められないのです。
 一休さんではないので、屏風のトラは相手に出来ません。

最低限、その時の様子をスクリーンショット(画面キャプチャ)していれば、その現象を確認することは、出来ます。(それでも、あったねというレベル。)

改修が行われるまでには、

[内容を確認する。]
[再現方法を見つける。]
[影響範囲や関連事項を調査する]
[修正する。]
[修正を確認する為に再現する。]ことになります。

作業者か複数であったり、確認者が増えればさらに連絡、確認工程が増えます。

つまり、不具合状態を改修するにはその現象が「再現」される必要があるのです。
余談ですが、そんな時に限って「それを知ってどうするんだ?」と思う人まで不具合内容を興味本位で聞いてきます。

言い換えれば、再現することが出来れば、修正対応が可能になるはずです。
再現方法は3つぐらいは考えられます。

・同じ手順を操作する
・ソースレベルの再現
・表示ソースレベルの再現です。

● 同じ手順で再現する場合
どのユーザーがどのosでどのブラウザの
どんなバージョンでどのURLのどの部分をどうしたら、何が起こったを伝える。
もっとも簡単に不具合を伝える方法です。

しかし、これは単一環境であることが前提です。
同じ手順で再現しょうとしても、回線や機種個別設定などによって再現しない場合もあります。

●ソースレベルの再現をする場合
表示しているソースを複製して現象を伝える。
複雑な操作手順や設定、認証など手順で再現が難しい場合有効な方法です。
素材のパスやドメイン特性(http:// https://)などを指定し直す必要がある場合があります。
再現してもらうためにはちょっとした技術が必要です。

●表示ソースレベルの再現をする場合
IEやChrome やファイヤーフォクスでF12キー でデバッグモードを表示してタグを選択、複製して再現します。Javaスクリプトなどの稼働後の表示などが可能です。

少しづつ難易度が上がりますが、
最低限お化けにならないように手順ぐらいは説明出来るようになりたいものです。
(Webに限らずpc用語は覚えておく必要があります。
記述はもちろんのこと記号の読みは出来ますか?
チルダとか、オルタネート、アスタリスク、アンパサンドなど…)

不具合の解消=現象の再現だと考えてみてください。

さぁ今日は、お化けもいないようですので早く帰りますか!

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