それは、まだ20代の頃の話ですが、私は先輩ディレクターに目の前で、企画書をゴミ箱に捨てられたことがあります。(今どきはパワハラ言われますが・・・)


当時勤めていた会社はディレクター、プロデューサー集団の会社で個性的な人が沢山いらっしゃいました。
コンペに提出する企画書だったのですが…
自分で言うのもなんですが、とても正統派な内容だったと思います。

データもロジックも当時出来うる範囲で真っ当に書き上げて、そこそこの自信もあった内容でした。
コンペでかなりの実績のある先輩ディレクターにレビューをお願いした時です。

数分間、企画書に目を通して、近くのゴミ箱へ、ポイと落とされました。
その先輩からは、「お前が真っ当なモノを書いてどうする?そんなものは俺の方が何十倍も上手い。若者なら若者らしい事で勝負しろ」と言われました。

ゴミ箱に捨てられる事より、そちらの方がショックで、何度も、書類を書き直しました。

何とか期限までに間に合わせると、その企画書が通り、初めての競合勝ち。
それがキッカケでディレクターの仕事を任されることになります。

営業の助けもあったとは思いますが、その後、面白いぐらい競合の勝率が良かったと思います。

学生時代とは違い、社会人は、こんな凄い人たち(先輩)ともライバルになりうるんだと思える出来事でした。

こんな話をすると突飛な事をしろと言っていると誤解されがちですが、そうではありません。

ピカソの凄さは、写実的に描ける人があえて子供のような抽象画を描くことだと思います。

別の先輩との出来事ですが、缶コーヒーを投げつけられた事が有ります。
自分の案件も抱えつつ先輩のフォローに入っている時期でした。
朝早く集合する時のことで、スタッフの軽食を準備する事になり、コンビニで、買い物をしました。
「おはようございます。」先輩ディレクターに、おにぎりと缶コーヒーをお渡しした時です。
缶コーヒーと「おにぎりにコーヒーが合うか?ボケ!」という言葉が、飛んで来ました。


へ?ダメなの?
食事に無頓着な私は、缶コーヒーが飛んでくる組み合わせがある事を知りました。

奇を衒うのではなく、当たり前を知った上で違った見方をしてみる。

若いから出来ることは、若い時からやるべき事で「挑戦」ではないかと二人の先輩から学びました。

秋葉さん、片桐さんありがとうございます。

私はここまで感謝される「缶コーヒー」を誰かに投げ付けられるのかな?….

ではまた。

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